スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




follow us in feedlySubscribe with livedoor Reader

酒井亨『中韓以外みーんな親日』感想・評価・レビュー

酒井亨氏のクールジャパン論

 だいぶ前のことですが、酒井亨氏の『中韓以外みーんな親日』を読み終わりましたので、少し感想を述べてみたいと思います。



 過去の、中国や台湾でのサブカルチャーに関する記事は以下の通りです。
化濱 『コスプレでつながる中国と日本 越境するサブカルチャー』再読 感想・評価・レビュー 日中コスプレ事情
櫻井孝昌 『日本が好きすぎる中国人女子』 感想・評価・レビュー
遠藤誉 『中国動漫新人類』 感想・レビュー・評価【再読】
日野トミー 『なんで私が中国に!?』ネタバレ・あらすじと感想・評価・レビュー
中国の抗日ドラマ・映画と台湾サブカルチャー事情に関する本を購入




少し残念なクールジャパン論でした

 以前の記事でも、紹介したように筆者の酒井亨氏は台湾の日本好きな人たちについて書いた『哈日族 -なぜ日本が好きなのか (光文社新書)』の著者でもあります。



 この哈日族という言葉は、台湾の「哈日 杏子」という人によって作られた言葉で、電化製品はもちろんのこと、歯ブラシなどの日用品を含め、何もかもが日本製でないと気が済まないといったある種病的な「日本好き」の人々のことを指す言葉のようです。



 その『哈日族』について書かれた酒井亨氏による、台湾など世界各地で日本のサブカルチャーがどのように受け入れられているのかについて書かれた本なのですが、個人的に次の一文が非常に気になりました。

中韓以外、みーんな親日 ~クールジャパンが世界を席巻中~ (ワニブックスPLUS新書)21ページ5~7行目

 朝鮮も台湾もいずれも日本と中国(歴史的にはシナというべきだが)の狭間に位置し、近代以降は日米という海洋勢力と、中国という体力勢力の相克の場となってきた。国際力学の視点から見て、相関関係が高いのはいわば必然であるといえる。


 一応、大学などで中国史を学んできた私から見ると、この歴史的にはシナというべきという部分は、誤りであると言わざるを得ません。

 というのも、この「中国」という言葉は決して中華民国とか中華人民共和国の略称などではなく、西周時代にはすでに存在していた言葉であり、「シナ(支那)」が始皇帝らの秦に由来する言葉であることを考えると、歴史的には中国というのが正しいと言わざるを得ません。

 この「中国」という言葉の由来については、中国の対外政策や外国に対する考え方の基本中の基本であり、これは多くの本で通説(定説ではない)となっております。

 例を挙げてみると、これらは都市国家から中華へ(殷周 春秋戦国) (中国の歴史 全12巻)の43ページや、中国の民族問題―危機の本質 (岩波現代文庫)6~11ページにも記載されておりますし、台湾の中央研究院のページで「中国」で検索してみると、中華民国や中華人民共和国成立以前から、実にたくさん「中国」という言葉が使われていたことがわかります。



 中央研究院漢籍電子文献で「中国(中國)」を検索した結果

 つまり、歴史的に見れば、「支那」などよりもむしろ「中国」と言う方が正しかったりします。

 とまあ、残念なところもあるこの本ですが、この話自体はむしろ、本書においてはどうでもいいような部分であり、この本が主題においているのは、日本のアニメやサブカルチャーが、台湾を始め、世界各地でどのように受け入れられているかだったりします。この点においては、非常に面白く読めました。

 特に面白かったのは、日本のアニメ作品の一つで、中国大陸の方でも人気となった『進撃の巨人』が、台湾でも大人気となり、作品と関係ないところでやたらと「進撃」という言葉が使われるようになったということでしょうか。



 というのも、台湾のゲームサイトなどを見ていると、『進撃の巨人』とあまり関係の無さそうなゲームでやたらと「進撃の~」という文章を見かけることがあったため、これはどういうことだろうと不思議に思っていたのですが、これは台湾での『進撃の巨人』人気による現象の一つだったようです。

 台湾の『進撃の巨人』人気による影響の一つ(?)ゲームの名前が『進擊的萌物』



 このゲームの記事を見るたびに大きな?がついていたのですが、そういうことだったんですねw

follow us in feedlySubscribe with livedoor Reader


Powered By 画RSS
ブックマーク
人気ブログランキングへにほんブログ村 ゲームブログへblogram投票ボタン
follow us in feedly Yahoo!ブックマークに登録 Subscribe with livedoor Reader
スポンサードリンク
プロフィール

GEO(ジオ)

Author:GEO(ジオ)
大学や大学院などで中国の歴史を専攻し、その後は数年、横浜の中華街で働いていたこともある人。
しかし、中国語レベルはほんの少ししかできない人。

三国志オタクだったのがどこをどう間違えたか、中国に関する色々な本を読む雑食になる。


管理人のTwitter



当ブログのFacebook

Google+






Toggeter:管理人がまとめたToggeter

Naver:管理人がまとめたNAVERまとめ

新浪微博(クリックでプロフィールへ飛びます)

PLURK
GEOのPLURK

プロフィールの画像はくるくる様のサイト、コレキタよりいただきました。

最新記事
カテゴリ
未分類 (134)
STG (153)
アニメ・ゲーム・艦これ・妖怪ウォッチ・初音ミク・などのグッズ (134)
ラブライブ!関連グッズ (28)
刀剣乱舞 -ONLINE-関連グッズ (7)
アニメの感想 (98)
ドラゴンボール超の感想とネタバレ・グッズ紹介 (27)
Charlotte(シャーロット)のネタバレ・感想・グッズ紹介 (18)
Classroom☆Crisis(クラスルーム☆クライシス)のネタバレと感想 (8)
『WORKING!!!(ワーキング)』のネタバレ・感想 (4)
『乱歩奇譚 Game of Laplace(ノイタミナ)』のネタバレ・感想 (6)
『城下町のダンデライオン』のネタバレ・感想 (7)
『実は私は I am...』のネタバレ・感想 (6)
『のんのんびより りぴーと』のネタバレ・感想 (6)
ラストサマナー (2)
面白い漫画・おすすめの漫画のネタバレ・感想 (110)
信長のシェフのネタバレ・感想 (14)
咲 Saki・シノハユのネタバレ・感想 (12)
BTOOOM!やLa Vie en Doll(ラヴィアンドール)のネタバレ・感想 (19)
MAJOR 2nd(メジャーセカンド)など満田拓也作品のネタバレ・感想 (19)
ハイスコアガールやピコピコ少年のネタバレ・感想 (10)
『魔法使いの嫁』 ネタバレと感想 (6)
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!のネタバレ・感想 (7)
エルフを狩るモノたちのネタバレ・感想 (3)
中国・香港・台湾・中国語 (694)
中国アニメ (89)
中国アニメ『雛蜂 -BEE-』 (7)
中国ボーカロイド 洛天依 (79)
中国ボーカロイド 言和 (26)
中国ボーカロイド 楽正綾(乐正绫) (13)
中国ボーカロイド 戦音Lorra (3)
中国・香港・台湾ボーカロイド事情 (61)
民俗学 (9)
読書 (79)
ツイッターまとめ (432)
カレンダー(月別)
04 ≪│2017/05│≫ 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
RSSリンクの表示
タグ、本文切り替えサーチ
 
複眼RSS (1記事前をサムネイル化 )
スポンサードリンク
九十九姫 オンラインゲーム FLOWER KNIGHT GIRL オンラインゲーム
人気記事ランキング

2009年10月20日集計開始

ユーザータグのリスト表示
翻譯機(translator)
メールフォーム

ネタ提供とか感想など何かありましたら、ぜひご利用ください。 また、記事を書いてほしいといったライターとしてのお仕事の依頼なども受け付けております。ぜひ、一度ご連絡をお願いします。

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
ゲーム
294位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
シューティング
1位
アクセスランキングを見る>>
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。