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ゲームの影響について3

 
 だいぶ間が空いてしまいましたが、ゲームの影響について。
今回は、テレビゲームと社会的適応能力についてのお話。社会的適応というのは、要するにコミュニケーション能力があるのかどうかということのようですが、メディアの報道では、さも定説であるかのように、テレビゲームで遊んでいると、コミュニケーション能力が低下してしまうとされることが多いようですが、本当にそうなのかという話です。

木村文香 「テレビゲームと社会的不適応」(『メディアと人間の発達』学文社 2003年、115~124ページ所収)
世論や社会通念に見られるテレビゲーム批判は大きく分けて5つある。
1.「目が悪くなる」「てんかんの発作を引き起こす」といった医療領域のもの。
2.「ゲーム脳」など脳への影響に関する生理学的なもの。
3.認知能力に関するもの。
4.暴力に関するもの。
5.社会的適応に関するもの。
 ここでは、5について述べている。

 まず、テレビゲームと社会的適応との相関関係であるが、これまでの研究では、ジャーナリズムで言われるようなひきこもりとテレビゲームとの相関関係は無く、むしろテレビゲームで遊ぶ子のほうが、テレビゲームで遊ばない子のほうが有意に外向的であるという結果が出ている。また、テレビゲームでの男子のヘビーユーザーは友人を強く求める傾向が出ており、学校外で友達と一緒に過ごしており、テレビゲームが友だちと過ごす時間を奪っているという仮説が支持できないとする結果もある。これらの研究のいくつかは、1980年代にアメリカで実施されたものであるが、2000年に行われた研究においても、テレビゲームの使用と社会的な不適応との相関関係は示されておらず、テレビゲーム悪影響論を支持することはできず、また相関関係とは別に、因果関係の点から見ても、これまでの研究ではテレビゲームが社会的適応に影響を及ぼすことはないとよさそうである。
 また、子どもがテレビゲームとどのように付き合っているかという実態を見てみると、テレビゲームが社会的適応にポジティブに作用するツールとして機能しているケースもある。
 もし、子ども達がテレビゲームを社会的適応にうまくつかいこなしているのであるとすれば、さらに有効に活用することはできないか気になるところであるが、これについてはすでに実用されている報告もある。心理臨床の場において、テレビゲームを用いた「テレビゲーム療法」として確立しようという声もあり、また都内の児童相談所をはじめ、ほとんどの相談機関にはテレビゲームが備品となっており、初対面の時に緊張をほぐすために使われるなど、クライアントとの関係作りに役立てられているようである。
 結論としては、テレビゲームの社会的適応への影響は、「悪い影響を及ぼす」どころか、むしろ良い影響をもたらしている。しかし、テレビゲームを社会的適応性を向上させるツールとして使うには、質、量共に不十分であり、さらに良い効果をもたらすテレビゲームの遊び方など、複雑に検討していく必要がある。

 要するに、テレビゲームはコミュニケーションに良い影響を与え、実際にコミュニケーションツールとして用いられている場面もあるということを言いたいのだと思いますが、これは社会通念として、まるで「定説」であるかのように言われているものとは真逆のものです。たしかに、ゲームで遊んでいると、どうしてもクリア出来ないところを友人に攻略法を聞いたり、あるいはプレイしたゲームの感想を言い合ったりなどといったコミュニケーションをする機会は結構あるのではないでしょうか。
 また、周囲に同じゲームをやっている人がいなければ、同じゲームを遊んでいる“友人”を捜し求めて、インターネットを利用してコミュニケーションをとることもあります。インターネットで同じゲームについて語り合うことも立派なコミュニケーション手段であり、精神科医の斉藤環氏などは、自身の多くの著書でひきこもりの治療法として、インターネットが非常に有効であることを説かれています。
 テレビゲームを上手に利用することで、ゲームの活躍の場もより広がっていくのではないでしょうか。
 




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