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【中国の歴史06】仏教と唐詩と遣唐使と。氣賀澤保規『絢爛たる世界帝国 隋唐時代』感想・評価・レビュー
講談社の中国の歴史シリーズ第6巻、氣賀澤保規氏の『絢爛たる世界帝国 隋唐時代』を読みました。
講談社から出版されている中国の歴史シリーズ第6巻、氣賀澤保規氏の『絢爛たる世界帝国 隋唐時代』を読みましたので、その感想を。
中国の歴史に関する記事は以下の通りです。
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隋唐史研究の第一人者による隋唐史の概説書!
以前読んだ川本芳昭氏の『中華の崩壊と拡大(魏晋南北朝)』につづき、講談社による中国の歴史シリーズの第6巻、氣賀澤保規氏の『絢爛たる世界帝国(隋唐時代)』
を読みました。
【講談社中国の歴史シリーズ】漢民族と異民族、そして日本。川本芳昭『中華の崩壊と拡大(魏晋南北朝時代)』感想・評価・レビュー【書評】
当然、この氣賀澤先生の『絢爛たる世界帝国』は、川本先生が書いた『中華の崩壊と拡大』の続きとなる隋の成立へと至る過程からを概説していくことになります。
氣賀澤先生の『絢爛たる世界帝国』についてのAmazonの内容紹介は以下の通り。
内容紹介Amazon『中国の歴史 6 絢爛たる世界帝国 隋唐時代』内容紹介
6~10世紀東アジアに燦然と咲きほこった隋唐帝国300年の興亡
シルクロード・遣唐使・国際都市長安・則天武后・楊貴妃・女性の進出
大運河を開いた名君か、民衆を疲弊させた悪王か、毀誉定まらぬ隋煬帝。短命に終わった隋王朝の後をうけ、7~10世紀東アジア世界に君臨した大唐帝国。絲綢の道(シルクロード)を行き交う多彩な民族と国際都市長安。則天武后・楊貴妃など目覚ましい女性の進出。李白・白居易らの優れた文芸。やがて民衆反乱により滅亡へと向かう300年余の興亡史を描き出す。
内容(「BOOK」データベースより)
大運河を開いた名君か、民衆を疲弊させた悪王か、毀誉定まらぬ隋煬帝。短命に終わった隋王朝の後をうけ、七~一〇世紀東アジア世界に君臨した大唐帝国。絲綢の道を行き交う多彩な民族と国際都市長安。則天武后・楊貴妃など目覚ましい女性の進出。李白・白居易らの優れた文芸。やがて民衆反乱により滅亡へと向かう三百年余の興亡史を描き出す。
三国志の時代に始まる魏晋南北朝時代を抜けて再び統一を迎えた隋、そして唐の時代ですが、この時代はしばらくの間、平和な時代が続いたこともあり、実に様々な文化が盛んになっていきます。
読者のみなさんの中にもご存じの方が多いと思いますが、詩の神様・李白
李白(wikipedia)
杜甫(wikipedia)
また、仏教の方面も非常に活発になり、有名な『三蔵法師』玄奘の天竺への旅などもこの時代に行われ、日本から遣隋使・遣唐使らの多数やってくるようになります。
とはいえ、そんな唐の栄華も黄巣による反乱が起こってからは状況が一変し、次の時代への足音が聞こえてくるようになります。菅原道真による遣唐使の廃止なんてのも、そんな背景があってのことですね。
制度的には、日本にも大きな影響を与えた律令制度が完成し、官僚選抜のための厳しい試験「科挙」が登場したのもこの時代ですね。
科挙に関しては、なんといっても宮崎市定の二つの著書、『科挙史 (東洋文庫)
なにはともあれ、氣賀澤先生の『絢爛たる世界帝国』は非常にわかりやすく隋唐時代を描いており、非常におすすめです。
氣賀澤保規氏の中国の歴史シリーズ第6巻『絢爛たる世界帝国 隋唐時代』は以下のリンク先から購入できます。
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