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【書評】渡邉義浩『「三国志」 最高のリーダーは誰か』感想・評価・レビュー|軍略家だのなんだのどうやって判断してるんだ?

渡邉義浩『「三国志」 最高のリーダーは誰か』感想

 中国の後漢~魏晋南北朝時代あたりを専門に研究している渡邉義浩氏の『「三国志」 最高のリーダーは誰か』を読みましたので、少し感想を書いてみようと思います。



 『三国志』に関する記事は以下の通りです。
花関索って誰?そう思った歴史オタク必読!立間祥介訳 『全相三国志平話』感想・あらすじ・評価・レビュー
三国志オタク必見!三国志野球ゲーム『三国ベースボール』の台湾版の感想とかレビューとか。
石井仁『曹操 魏の武帝』感想・評価・レビュー/三国志最大の英雄か?それとも悪党か?
私的おすすめブラウザゲーム!三国ベースボール台湾版に星4新武将:呂布の娘呂玲綺登場!
台湾製三国志スマホゲーム『三国異聞録』のPVがかっこうよすぎるぅ~~~~!




やっぱり言葉の定義があやふやなまま使われている気がする

 今回読んだ渡邉義浩氏の『「三国志」 最高のリーダーは誰か』ですが、どうも色々出て来る言葉の定義がはっきりしないまま使われている気がします。



 私の渡邉義浩先生の『三国志』論(特に「名士」)に関しては、以前、何度か記事で書いたことがありますが、私たちが普段、日常生活の中で曖昧なまま使っている言葉を曖昧なままにして論をすすめているように思います。

渡邉義浩氏の三国志論について思うことを少しだけ
渡邉 義浩 三国志軍師34選 読了。

 渡邉先生が言う「名士」とは、どうやら「名声がある学者や知識人」のことを言う様なのですが、我々が普段使っている「有名」という言葉は、実はどっからが「有名」でどっからが「無名」か非常に曖昧であやふやな言葉です。



 たとえば、テレビ番組に毎日出ている芸能人は皆「有名」な人というかもしれません。しかし、一度だけテレビドラマに「モブ」として出た人、あるいはニュース番組などでインタビューを一度だけ受けたことがある人などは、人によって「有名」な人だと感じれば、「無名」な人と感じるのではないでしょうか。

 つまり、どこからが「有名」で、どこからが「無名」なのか、その線引きが実は我々は非常に曖昧なままに使っているわけです。

 日常生活ではこの辺りをはっきりさせないままでも問題ないのですが、学術的な世界においては、これをはっきりさせないとなんだって言えてしまうわけです。

 極端な話、渡邉氏が主張する「三国時代は名士の時代であった」というのも、都合よく、三国時代に活躍していた人達をすべて「名士」であるということにしてしまえば、誰だってそういえてしまうわけです(そもそも、渡邉氏の言う様な「名士」という概念自体、渡邉氏が作り出した概念であり、当時、そのような言葉があったわけではありません)。



 この本も、渡邉氏の「名士」の話こそあまり登場しませんが、君主を「名君」だの「暴君」だの、いったいどういう基準で選んだのかよくわからないまま話をすすめているように私には思います。

 もっとも、渡邉氏のこの『「三国志」 最高のリーダーは誰か』という本は、学術書として書かれているわけではなく、どちらかというと「リーダーかくあるべし」といったビジネス書として書かれている本なので、このあたりはどうでもいいことなのかもしれません。



 とはいえ、『三国志』に関しては、学術的な内容でもそれなりに売り上げが見込める本だったりするので、簡単な人物紹介のような感じ(正直あまり勉強にならない本も多い)のものが乱立する中、歴史学者による『三国志』論ということもあり、そんじょそこいらに転がっているような本を読むよりは、はるかにこの本を読んだ方が勉強になることにはかわりはありませんね。



 ただ、卒業論文などで三国志に関わることをやろうと考えている学生さんには、渡邉氏の他の著書、たとえば中公新書の『三国志』や『「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち』、そしておそらくゼミの先生などから読まなければいけないと言われるであろう『三国政権の構造と「名士」』などを読んで、そちらを利用することをおすすめします。





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