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石井仁『曹操 魏の武帝』感想・評価・レビュー/三国志最大の英雄か?それとも悪党か?

三国志最大の英雄?悪党?『曹操 魏の武帝』

 中国の三国時代周辺の軍事制度を専門に研究している石井仁氏の『曹操 魏の武帝』を読みました。三国志最大の英雄か?それとも悪党か?曹操はいったいどんな人物だったのでしょうか。



 三国志に関する記事は以下の通りです。
本田透 『ろくでなし三国志 本当はだらしない英雄たち』 感想・レビュー
林田慎之助 岡田明彦『図説 三国志の世界』感想・評価・レビュー【漢詩】
「待て、慌てるな。この記事は諸葛亮の罠だ」 宮川尚志 『諸葛孔明――「三国志」とその時代 』感想・評価・レビュー
花関索って誰?そう思った歴史オタク必読!立間祥介訳 『全相三国志平話』感想・あらすじ・評価・レビュー
三国志オタク必見!三国志野球ゲーム『三国ベースボール』の台湾版の感想とかレビューとか。




死せる曹操 生ける現代人を走らす?



 この石井仁氏の『曹操 魏の武帝』は、実は自分が大学で卒業論文を書く際、堀敏一氏の『曹操 三国志の真の主人公』とともに、真っ先に読んだ本だったりします。



 私がかつて読んだ方はハードカバーの単行本でしたが、今回、文庫本の方の『曹操 魏の武帝』を読み直しました。

 曹操に関する本は、この石井仁氏や堀敏一氏の本以外にもおすすめの本がありますので、少し紹介しておきます。



 まず、中国文学を専門にしている竹田晃氏の『曹操 三国志の奸雄』。石井氏や堀氏が東洋史を専門にしている学者であるのに対して、竹田氏は中国文学を専門にしているので、この三国時代に曹操らによって興された建安文学など、漢詩の話が多めになっております。



 こちらも中国文学を専門にしている川合安氏による『曹操』の伝記。



 こちらもまたまた中国文学を専門にする中村氏の『曹操』。曹操は中国に史上初めて「文学」と呼べるものをもたらした人でもあるためか、中国文学を専門にしている先生方のご著書も多数あります。そういった中国文学方面からの本としては、私が最もおすすめしたいのがこちらになります。



 中国文学の神様のように言われる吉川幸次郎氏の『三国志実録』。残念ながら、この本は未完なのですが、それでも非常に面白く、勉強になる本だと思います。



 また、曹操というと、こちらの方が気になる方も多いのではないでしょうか。「曹操の墓発見か?」と話題になった河南省安陽市安陽県安豊郷西高穴村にある西高穴2号墓。その調査メンバーによる調査報告書の日本語訳です。著者は間違いなく曹操の墓だとしているのですが、解説をつけている渡邉氏がそれを否定し、夏候惇の墓ではないかとしているのが非常に笑えますw



 この西高穴2号墓については、愛媛大学の人達の本もあるのですが、こちらはまだ読んでおりません^^;

 さて、延々と曹操に関する本を紹介したところで、この石井仁氏の『曹操 魏の武帝』を改めて読んだ感想を少し書いていきます。

 この『曹操 魏の武帝』は曹操の伝記としては非常にオーソドックスな内容だと思いますが、著者が軍事制度史の専門ということもあってか、軍事に関する話が中心となっており、ほかの曹操に関する伝記と違って、曹操の詩についてはあまり触れられておりません。



 曹操という人物は、『三国志演義』などの小説の影響からか、京劇などでも悪役として描かれることが非常に多い人物でもあります。

 しかし、歴史書『三国志』に登場する魏の武帝 曹操は、内政や軍事、経済など多方面で多彩な才能を発揮し、またその文学的な才能を発揮し、数々の優れた詩を生み出し、また数多の文人たちを集め、後に時代からも絶大な評価や尊敬を受ける「建安文学」を興しております。

 そのため、20世紀に入り、中国でも曹操再評価の機運が高まり、魯迅や郭沫若の意見をはじめとして、実に様々な曹操再評価の議論が巻き起こったこともありました。

 さらに、近年、曹操の墓ではないかとも言われる西高穴2号墓が発掘され、現代の中国人はおろか、海を隔てた日本人たちをも騒がせました。

 諸葛亮と司馬懿の間の有名な諺に「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」というものがありますが、まさに「死せる曹操、生ける現代人を走らす」とも言えるこの状況を、曹操自身は予見できていたのでしょうか。



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