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【書評】辞書は引かない方がよい!?荒川清秀『中国語を歩く 辞書と街角の考現学』感想・レビュー

紙の辞書と電子辞書はどちらが優れている?『中国語を歩く 辞書と街角の考現学』

 荒川清秀氏の『中国語を歩く 辞書と街角の考現学』を読みましたので、感想やらレビューやらを書いていきたいと思います。



 中国語に関する記事は以下の通りです。
中国語のおすすめ参考書とか辞書とか教材を挙げてみる




紙の辞書と電子辞書。どちらが優れているのか?

 今回読んだ『中国語を歩く―辞書と街角の考現学 (東方選書)』の著者である荒川清秀氏は、以前に、『一歩すすんだ中国語文法』という著書を書いており、当時、まだ大学生だった私は非常に面白く、この本を読んだ覚えがあります。



 今回、そのときのことを思い出しながら、この『中国語を歩く 辞書と街角の考現学』を読みました。

 この『中国語を歩く 辞書と街角の考現学』のAmazonでの内容紹介はこんな感じになっております。

内容(「BOOK」データベースより)
旅行者も街角で目にする身近な看板の文字は、日中で異なる漢字文化を考える恰好のヒント。一方、辞書をじっくり読めば、中国ならではの個性的な用例のほか、語義・文体・音声・文字の記述の広がりにも出会う。入門・初級者にすぐに役立つ基本語に関する知識をはじめ、中・上級者がぜひ知っておきたい文法概念や工具書も紹介。コミュニケーションの道具としてだけでなく、知的な探求心を持ちながらことばを学ぶ楽しみを教えてくれる。研究・教育の場で長く中国語を見つめてきた著者ならではの観察眼が光る、好奇心いっぱい、軽快な中国語エッセイ。


 この『中国語を歩く 辞書と街角の考現学』は、前半が日本人から見た面白い中国語に関するエッセイとなっており、それに対して、後半は辞書に関するエッセイとなっております。

 前半の面白い中国語に関しては、中国語の「折」という単語に関するエッセイが印象的でした。

 中国語で「折」という単語は、「割引をする」ということを指す単語です。



 ただ、この「折」という単語は、「打一折」とか「打三折」などと使い、日本人の感覚だと「一割引き」「三割引き」などと翻訳してしまう方が多いのではないでしょうか。

 しかし、これは間違いで「折」という単語は「定価の何割で販売するか」、つまり「打一折」であれば「定価の一割(つまり旧割り引き)」で、「打三折」であれば「定価の三割(つまり七割引き)」で販売するという意味になります。

 これは日本人にはなかなかややこしいのですが、中国人にとってもそれは同じようで、日本語の「右折」「左折」は中国人にとっては非常に理解しにくいようです。

 このあたりの中国語にまつわる雑学は、本書前半の非常に面白いところであり、非常に勉強になるところです。

辞書について

 そして、後半の辞書に関する話ですが、勉強の仕方について、色々と考えさせられるところがあり、中国語の学習者はもちろんのこと、英語やそのほか様々な言語を学習する人にとって、大いに参考になるところがあるのではないかと思います。

 まず、現代では辞書と言っても、紙の辞書と電子辞書とにその特徴を大きく分けることができます。

 以前の記事でも書いた通り、私は紙の辞書のうち、小学館の中日辞典を使用しております。



中国語のおすすめ参考書とか辞書とか教材を挙げてみる

 このほか、紙の辞書で有名なものとしては、愛知大学の『中日大辞典』や講談社の『中日辞典』などがあげられるかと思います。



 こういった紙の辞書は、重く携帯性に欠け、単語を引くのに時間がかかりがちな反面、自分にあったものを選び、複数の辞書を引き比べてみるということができます。

 それに対して、電子辞書にはAmazonでざっと調べてみたところ、以下のような種類があります。



 電子辞書は紙の辞書と比べて、さほど修練をつまずとも早く単語を引くことができ、携帯性に優れ、文字の拡大も簡単なため、お年寄りにも優しいといった部分がある反面、自分にあった辞書を選んで使うことができず、複数の辞書を引き比べることができないという欠点があったりします。

 そのため、荒川清秀氏は電子辞書は、両者の特性をしっかりと考えて、両者の欠点を補うような使い方をする必要があると述べています。

 また、語学学習において、一般的に辞書は引けば引くほどよいと考えられがちなものですが、これに異を唱える、少なくとも「辞書を引きすぎるのはよくない」という学者もいます。

 その「辞書を引きすぎるのはよくない」というのは、中国文学の神様:吉川幸次郎氏が『漢文の話』の中で書かれたことで、厳密にいえば中国語ではなく、「漢文を読む際に辞書を引きすぎるのはよくない」ということなのですが、それにはきちんとした理由があったりします。



 現在、漢文を読む際に使う漢和辞典で、最も高い評価を受けるのは諸橋轍次氏の『大漢和辞典』なのですが、吉川幸次郎氏が学生の頃には、まだこの辞書は存在せず、わからない単語が出てきた際は、漢文で書かれた文書の用例をいくつか見て、その意味を考えたそうです。



 つまり、単語の意味などというものは、用例がいくつかわかれば、自然と意味がわかるものであり、辞書を引くのは便利ではある反面、文脈などからどういう意味か考えることを奪ってしまう怖れがあるわけですね。





 この本を読んで、少し辞書との付き合い方を考え直してみることにしました。

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大学や大学院などで中国の歴史を専攻し、その後は数年、横浜の中華街で働いていたこともある人。
しかし、中国語レベルはほんの少ししかできない人。

三国志オタクだったのがどこをどう間違えたか、中国に関する色々な本を読む雑食になる。


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